サウジアラビア旅行は女性は危険?服装やマナーなど注意点は?
こんにちは!カマルです!
当ブログにお越し頂きありがとうございます!
2019年9月27日にとうとう念願のサウジアラビア観光ビザ解禁が発表されました。
以前に私は、次のような記事をかきました。
『念願のサウジアラビア観光ビザがようやく解禁になるメドがついたようです。
それは、2017年に訪日された観光局長のスルタン王子が発言された言葉から伺えます。
サウジが掲げる「経済改革計画」の『サウジビジョン2030』です。
その中で王子は、巡礼ビザと商用ビザでサウジを訪れる観光客は、年間800万人位なのでそれを2020までに1600万人にしたいという発言でした。
サウジアラビアの石油もいつかは枯渇するという現実があり、また石油に変わるエネルギーが中心となれば石油に依存しなくてもよくなり石油の需要が減ります。このような見解からドバイと同じようように観光業に力を注ぐ国策が模索されています。
まだ明確な期日は、断定されていませんが、2019年には、解禁されるだろうとの憶測がなされています。
いままでは、女の一人旅は、サウジでは、許可されていませんでした。そして年齢も30歳以上でなければならなかったのです。しかも必ず 保護者として彼女の夫か近親者といっしょでなければなりませんでした。そう、これから観光ビザが発給されれば女の一人旅も実現可能ですよ。』
上の記事は、観光ビザ解禁になる前の記事です。
事実、観光ビザ解禁後は、18歳以上であれば女の人でも一人旅が許可されました。
しかし、厳格な規制がまかり通っているサウジアラビアに果たしてひとりで行くのは、大丈夫かしらと不安な方は、ブログ記事「サウジアラビア旅行裏ガイドブック」を読んで頂けたらと思います。
これを読んで頂ければ身につける服装に注意を払って下に説明しているマナーを守って行動すれば、そんなに心配する必要は全然ありません!
ところで、女の人がひとりで旅行するには、その国の治安が良いかどうかが心配ですね。
世界では、いろんな国で自爆テロなどが起きていますからどこへ行っても危険は伴うということは頭の片隅に置いていたほうがいいですが、この国は治安は、いいほうですよ。
この記事では、サウジアラビアを旅行する時に、女の人が特に注意しなければならない点をお伝えしていきます。
その後に、海外旅行を、いつも一人でパックツアーに参加しているリリィさんとの対談の内容をご紹介します。
リリィさんは、将来海外移住したいという夢を抱いています。
彼女は、一人で旅行するのが大好きな旅行オタクで、今まで40カ国以上の国を訪問したそうです。
その40カ国の中には、2回のピースボートで世界一周旅行した場所も含まれています。
サウジアラビアの国家宗教について
Contents
サウジアラビアの旅行での注意点についてお話する前にサウジ国家の宗教についてお話したいと思います。
それは、サウジの宗教について少しだけ知識があればそのような 世界的に珍しい規則も理解して頂けると思うからです。
サウジアラビアにはイスラム教徒が巡礼や小巡礼(オムラ) で国内はもとより世界各国から訪れる聖地が二つあります。
第一の聖地は、カーバ神殿があるメッカのアルハラムモスクで、第二の聖地は、メディナの最後の預言者ムハンマドさんが眠っているアルハラムモスクです。
そのために、現時点では、メッカとメディナにはイスラム教徒以外は、入れないことになっています。
皆さんもご存じのように、サウジは、世界でも珍しいイスラム教オンリーの国で、他の宗教であるキリスト教、仏教、ユダヤ教、その他の宗教の人はサウジ国民には、存在しません。
では、配偶者としてイスラム教以外の人と結婚したいときは、どうなるのかと疑問を持たれたかもしれません。
その結婚相手がイスラム教以外の宗教であるときは、改宗しないといけません。
このように、徹底的に他の宗教を、国家として認めないイスラム教の国なのです。
その為、非常に厳しい規制があります。酒や豚肉なども禁じられています。イスラム教の教義に基いて厳格に規制されているのです。
サウジで女の人が外出するときの服装は?|外国人観光客もアバーヤを着るの?
サウジ女性が、外出するときには頭を”タルハ=ヒジャーブ”(サウジではタルハという)で隠し、顔も目だけは、出していますが、残りの顔の部分は、ベールで隠しています。
ただ居住する地域により顔を隠す場合とそうでない場合があります。
西海岸の ジェッダや東海岸のダンマンは、比較的 顔を出している人が多いんです。
聖地がある メッカやサウジの首都である リヤドは、顔を隠している人の方が多いです。ただ 外国人の場合は、顔は隠していません。
また外国人観光客は、アバーヤを着る必要はありません。
体も肩から足首まで体の線を見せないように”アバーヤ”と言われるロングコートのようなものを着ます。
今までは、その” アバーヤ”は、主に黒色だけでしたが、最近は、色は、指定されず好きな色を選べるようになりました。また頭をかくす” タルハ”も自由に色を選べます。
サウジで外出するときの服装ってどんな点に注意する必要があるの?|サウジ女性の場合
では、サウジアラビアで女性が外出するときは、どんな服装が許されて、どんな服装がダメなのでしょうか?
イスラム教では、体の線や頭髪と首を隠さなければいけません。
コラーン24番目ヌール章のアーヤ31からその理由が理解できます。
信者の女たちに言ってやるがいい。かの女らの 視線を低くし、貞淑を守れ。外に表われるものの外は、かの女らの 美(や飾り)を目立たせならない。それから ヴェイルをその胸の上に垂れなさい。自分の夫または父の外は、かの女の美(や飾り)を表わしてはならない。なお夫の父、自分の息子、夫の息子、また自分の兄弟、兄弟の息子、姉妹の息子または自分の女たち、自分の右手に持つ奴隷、また性欲を持たない供回りの男、または女の体に意識をもたない幼児(の外は)。またかの女らの隠れた飾りを知らせるため、その足(で地)を打ってはならない。あなたがた信者よ、皆一緒に悔悟してアッラーに返れ。必ずあなたがたは成功するであろう。
引用元:聖クルアーン 日亜対訳
頭髪は、女性のシンボルでありヒジャーブ(頭をおおうもの)により男の人の目をそらすためです。
また女性は、顔や手や足首以外の肌を見せることが、タブーとされています。これは、男性も同様に脚を見せることは、タブーです。そういえば伝統的な男性の衣装(トーブ)も足首までの長い衣装ですね。暑い国なのに男の人も肌をみせては、いけないんですね。
サウジアラビアの規制にあった服装(サウジ女性の場合)
- 女の人は、頭髪を見せてはいけないのでスカーフ(サウジではタルハという)をかぶる
- 身体が隠れるようなロングコートのようなものを着用する
- 歩く時に、コートの裾が広がって足元が見え隠れするのでアバーヤの下に着るミニスカートは、控える
サウジアラビアの規制にそわない服装(サウジ女性の場合)
- 頭髪を隠していない(場所によっては、外国人などムスリムでない人は、頭に何も被らない人がいる)
- 体の線が現れるピッチリしたロングコートは、着用しない
- アバーヤの前身頃が空いているデザインだと歩くたびにアバーヤの下に着ている服装が見え隠れするので ベルトでしっかり押さえるかホックをつけるかして開かないように工夫すること。ショッピングモールなどでそのような格好で歩いていると若者たちに冷やかされる場合がある
サウジアラビアで外国人観光客が注意しなければならない服装やマナーは?
サウジアラビアの観光ビザが解禁された(2019年9月27日)ことにより、外国人旅行者は、 アバーヤの着用が免除されました。
しかし、節度のある服装が要求されます。
では、どんな服装に注意したらよいのでしょうか。
サウジアラビアの規制にあった洋服
- 肩や二の腕が見えない服装
- 胸元が大きく空いていない服装
- 半袖か長袖の洋服
- 体の線がはっきり見えない洋服
- 膝丈下のスカート
- 透き通らない素材の洋服
サウジアラビアの規制にそわない洋服
- 肩の肌が見える服装は避ける
- 胸元が空きすぎる洋服は避ける
- ノースリーブは避ける
- 体にフィットした洋服は避ける
- ミニスカートは、はかない(膝下丈が良い)
- シースルーな洋服はさける
サウジアラビアでは、外出するときは、男性も服装に注意!
サウジアラビアでは、女性に限らず男性も服装に注意しなければなりません。
男性も女性と同じように脚を見せることは、タブーです。
サウジアラビアで男性が注意する点は?
- 男性は、半ズボンをはくことができない
- ランニングシャツのみで歩かない(半袖シャツは大丈夫)
サウジアラビアで服装以外に注意するべきことやマナーは?
サウジで服装以外に注意する点や公共の場所では、次の点に注意してマナーを守りましょう。
- 女の人をジロジロ見ない
- 公共の場所、公園などのベンチで女の人や男の人の隣にはなるべく座らないようにする
- サウジ人(イスラム教徒全般)と握手するときは、右手で握手する
- お祈りの時間少し前からお店は、30分位閉まる。レストラン内でお祈りの時間前から食事している人は、そのまま食事が続けられる。出口は、他の客が入って来ないように閉められる。スーパーマーケットでは、お祈り時間前から買い物している人は、店内に留まって買い物していても大丈夫ですが、出口はその間は、レストランと同じように閉められる。
- しかし、電話局など民間の会社では、待ち時間の間でも閉め出されるところもあるので注意が必要だ。先導する人の言葉がわからなければ、人の動きをみて判断しよう!
- 公共の場所では、家族以外の男女を分けている(メディナのアルハラムモスクでは、お祈りの場所は男女別々だが、メッカのアルハラムモスクでは、分けられていない)
- お酒やアルコール類は、禁じられているので、外国から持ち込まないように気をつける
- ラマダーン(1ヶ月の断食期間)中は、イスラム教徒の目前で食しない
どうして、公共の場所でも異性の隣に座らないようにしなければいけないのか?
この国では、男女同席を避けるために、レストランでも全てシングルセクションとファミリーセクションに分けられています。
幼稚園は、男女共学ですが、学校、大学も男女共学ではありません。
どうして、右手で握手しなければならないか?
左手は、不浄とみなされ握手するときや、モノを手渡すときやモノを受け取るとき、また食事の時に手を使って食べるときは(お寿司を頂くときやアラビア式で手でご飯を食べるときなど)右手を使います。
サウジアラビアの人にとってイスラム教とは?
サウジ人にとって イスラム教は、生活に根ざした宗教です。
イスラム教の義務として 一日5回のお祈りをしなければなりません。
また一年に一回9番目の月(ラマダーン)に 一ヶ月の断食が義務付けられています。
酒やアルコール類、豚肉などは、イスラム教で 禁じられています。もちろんサウジでは、豚肉はありません。
お酒やアルコールの販売、輸入などもできません。
年に一度自分の所有する 財産の一部(2.5%)を喜捨(ザカートという)して貧しい人たちに施すことが義務付けられています。
このように、イスラム教の義務としてのお勤めは、毎日の生活に根付いています。
サウジアラビアの人々にとっては、イスラム教はとても大切なものなのです。
日本人からするとかなり厳しい規則ですが、彼らにとってイスラムの教義は、代々続けられてきた伝統的な習慣であり、文化なのです。
イスラム教について理解し、いろいろな規律があることを知り敬意を払うことは、お互いの文化を理解して快適に過ごすために必要なことです。
それぞれの国の 文化や宗教についてお互いに 価値観を共有し理解していくことが、これからのグローバルな世界で生きていくために、必要なマインドです。偏狭な考え方で接するのは、つつしみましょう。
女一人旅オタクリリィさんと対談
今回は、海外移住を考えているRさんと対談した内容をお伝えします。
彼女の夢は、オーストラリアやハワイ、シンガポールへの移住だそうです。田舎ではなく都会に住みたいそうです。
ただ、旦那様とではなくお一人で成し遂げようとしているところがスゴイです。
旦那様は、国内旅行はじめ旅行そのものにご感心がないそうなので必然的にお一人で行くことになるだろうということです。
女一人旅オタクリリィさんは、なぜ旅行が好きだったのか?
リリィさんの家族構成は、教職を退職なされた旦那さまと彼女の二人暮らしです。
3人の息子さんは、それぞれ成人され他の地域で暮らしています。
ご結婚前には、お仕事はされていたそうですが、結婚後間もなく仕事を辞めて専業主婦になったそうです。
子育てが終わり、マイホームの建築、その後に義理の親の介護などを経過して40代になり始めて旅に出ることが叶ったそうです。
旅行オタクになった理由
以上の対談からリリィさんは、旅行にでかけるのは、日常生活のストレスから開放されて外の世界、自分と全く関わりのない異国へ旅立つことにより気分転換を図っていたようです。また 若い頃、海外旅行をしたことによりその開放感とまったく日本と違う新鮮な空気がなんとも言えず病みつきになったこともあるようです。しかし、子育て、マイホームの建築、介護などでその夢を叶わせたくてもなかなかできずにいたようです。そのモンモンとした気持ちが40歳を超えたあたりから吹き出してきて一気に海外旅行にでかけるようになったということでしょう。
女一人旅オタクは、どうして海外移住に興味をもったのか?
旅行オタクが海外移住に興味をもった理由
以前から海外旅行が好きで、日常とかけ離れた世界に旅立つことにより気分をリフレッシュしてきたリリィさんは、ピースボートで2回も世界一周しています。では、日本観光よりも世界旅行に興味があったのかと思われますが、そうではないんですね。ご家族みんなでマイカーに乗り日本一周旅行もされているんです。
リリィさんは、以前ご主人に海外赴任をオススメしていましたよね。そう、昔の夢を叶えたかったんですね。いつか外国に旅行ではなく実際に住んでみて外国暮らしを満喫したかったのです。
これは、なにもリリィさんに限らず、殆どの人がそのような夢や希望をお持ちだと思います。
生きている間に、日本以外の国に住んでみるのもいいものですよ。改めて日本の良さを実感できるし、異国の文化にも触れてリフレッシュできます。そして多様な価値観も身につきます。
「井の中の蛙大海を知らず」にならないように、どんどん海外に出て見聞を広めましょう。新しい世界が切り開かれますよ!
あっ、そうそうリリィさんは、彼女が訪れた国についての旅行記のブログをお持ちです。ご興味のある方は、一読ください!
旅と幸せを引き寄せるサイト | Life is so Precious (人生もっと楽しく美しく)
まとめ
今回の記事は、サウジアラビアを女性が旅行するときに注意するべきことについて書かれていますが、他のイスラム圏を旅行するときにも通じることです。イスラムの教義は、普遍ですから、イスラム圏では、どこの国にいっても 頭にヒジャーブ(スカーフのようなもの)を被っています。
アバーヤ(足元までの長いコートのようなもの)は、サウジアラビアだけではなく、他の湾岸諸国やエジプトやシリア、アフリカのイスラム圏でも着用されています。
しかし、外国人旅行者は、アバーヤを着る必要がありませんが、節度のある服装を心がけましょう。
男性も半ズボンは、タブーですから気をつけましょう。