サウジアラビアの観光地でおすすめは?穴場スポットは世界文化遺産?
こんにちは!カマルです!
当ブログに起こし頂きありがとうございます!
この記事では、2019年9月27日に観光ビザが解禁になったことにちなんで、
サウジアラビアについてとっておきの観光情報をお伝えします。
まず、国土の面積が日本の6倍近くあるサウジアラビアは、世界遺産が西海岸の紅海側(ヒジャーズ地方)、内陸のリヤド、リヤド近郊、東海岸と全国的に散らばっています。
世界遺産の観光スポット5ヶ所全部を見学したいとすれば国土が広いサウジでは、飛行機の移動手段を取らなければなりません。
そのために少なくても10日位は、必要でしょう。
サウジアラビアの世界遺産登録された5つとは?
Contents
①アル=ヒジュルの考古遺跡(マダーインサーレハ)|サウジ人の多くはなぜそこを訪問しないのか?
引用元:https://upload.wikimedia.org/
2008年に世界遺産に登録された「マダーインサーレハ」は、ヒジャーズ地方メディナの北400キロメートルにある古代都市でナバティア人が住んでいました。
「マダーインサーレハ」は、「サーレハの町」という意味で、アル=ヒジュル(岩だらけの場所)とも呼ばれていました。
紀元前1世紀から紀元1世紀頃の考古遺跡群で装飾された墓石群に特徴があり、また紀元前にさかのぼる碑文も発見されています。
なぜ、アル=ヒジュル(マダーインサーレハ)をサウジ人は、忌み嫌うのか?
サウジアラビア人の多くは、このマダーインサーレハを訪問したがりません。
「マダーインサーレハ」は、「神の呪われた町」という意味合いがあり不気味な場所という印象があるからです。
その理由は、コラーンの中に出てくる「アル=ヒジュルの町」の人々が使徒(サーレフ)の警告を聞かないで神からの怒りを受け滅ぼされたからです。
ご興味がある方は、コラーンの本15章(アル=ヒジュル章)を開いてみてください。
注意点!
政府では、正式に!「マダーインサーレハ」を観光事業として奨励していますが、現時点(2019/02)では、見学ができません。
世界文化遺産が観光地化していくとその世界遺産を保護する必要が生まれてきます。
2019年2月10日に世界遺産を保護しながらどのようにして観光地化していけばよいのかを検討する観光開発計画が観光省から発表されました。
近い将来観光地としての「マダーインサーレハ」が登場してくることでしょう。
②ジェッダ歴史地区:メッカへの玄関口|ジェッダの名前の由来はイブの墓?
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b6/Old_Jeddah_1.jpg
「ジェッダ歴史地区:メッカへの玄関口」は、歴史的に非常に価値在るモノとして評価され2004年に世界遺産として登録されました。
その意味するところは、以下のような理由からです。
19世紀の後半、富裕な商人により建設された 7階建てのハウスや、紅海沿岸のサンゴを用いた伝統建築技術に特徴があります。
古くから伝わる港やモスク、市場では世界各国の商品が売られていて、にぎやかな街並みを形成しています。
7世紀に エジプトから紅海を通ってインド洋までの貿易ルートの主な港として整備され、メッカへの物資の経路として栄えました。
また紅海経由で到着した巡礼者のための玄関口となり様々な文化を生み出す中心的な存在として発展しました
ジェッダの名前の由来は?
ジェッダの名前の由来は、2つ在ります。
- 紅海側の主要な貿易路としての港であるから「海岸」と言う意味でつけられました。
- アラビア語の「jaddah」は、おばあさんと言う意味です。この伝説には人類の母である「イブの墓」がジェッダにあるという理由からです。巡礼者達の中には、イスラム教の伝統的な決まりを守らずイブの墓にお参りするものがいたために1975年(昭和50年)に政府の宗教当局によりコンクリートで埋められたそうです。
③ディルイーヤのツライフ地区|第1次サウード王国の都市遺跡がある
出典元: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a3/Diriyahpic.jpg/413px-Diriyahpic.jpg
サウジアラビアの首都、リヤドにある「ディルイーヤ」の ツライフ地区は、2010年にユネスコの世界遺産に登録されました。
サウジアラビアの王族「第1次サウード王国」の本拠地であったところで、その時代の都市遺跡が多く存在しています。
第1次サウード王国滅亡後は、長い間廃墟になっていましたが、現在は、リヤード州に属して ディルイーヤ行政区の政庁所在地になっています。
④ハーイル地方の岩絵
2015年に世界遺産登録されたハーイル地方の岩絵は、サウジアラビア中北部のネフド砂漠にあります。
ハーイル地方の岩絵は、1万年前からの人類や動物の絵が岩に描かれています。中東では、最大規模の岩絵です。
サウジアラビアが1万年前から砂漠化していった生活様式の移り変わりを後世に伝えている貴重な価値があります。
「ハーイル地方の岩絵」の考古遺跡は、2ヶ所にあります。
その一つは 、ジャバル・ウンム・シンマン (Jabal Umm Sinman)です。
ハーイルの北西90キロメートルのジュッバに隣接しています。
また二つ目は、ジャバル・アル=マンジュールとジャバル・ラアト(Jabal al-Manjor and Jabal Raat)です。
シュウェイミス近郊にあって、ハーイルの南方約250 kmにあります。
ハーイル地方の岩絵は、上の2つの構成資産から成っています。
⑤アハサー・オアシス、進化する文化的景観
2018年にバハレーンのマナーマで開催された第42回世界遺産委員会で 世界文化遺産に登録されました。
アハサーオアシスは、新石器時代から進化させてきた人類と環境の関わりが分かります。
日本で言えば新石器時代とは、縄文時代(8500年前)を指します。
その新石器時代からの歴史的建造物や運河、庭園、250万本のヤシの木が繁るナツメヤシの木立ちなどが進化する文化的景観に相当します。
未知の国サウジアラビアを訪問してみよう!
いかがだったでしょうか。
未知の国サウジアラビアには、世界遺産が沢山ありましたね。
これから、観光ビザが発給されていよいよ未知の国サウジアラビアを訪問できます。
しかし、世界文化遺産の「マダーインサーレハ」などは、これから観光地として開発予定なので一般の観光客に開放されるのは、まだ未定(2019年2月現在)です。
国土が広いサウジアラビアの 5つの世界文化遺産をすべて見学するためには、十分な日数を準備しておきましょう。